漢方薬について

煎じ薬とエキス剤の違い

「煎じ薬」は、生薬の種類や量を定めた処方に従って調合したものを煮出して作るものです。 それを、コーヒーからインスタントコーヒーを作るようにエキス化し、顆粒や細粒の状態になって製品化したものが「医療用漢方エキス製剤」です。

煎じ薬

<煎じ薬のデメリット>

強いにおい、煎じる手間などから、苦手とする人が多いといえます。一番のデメリットとして挙げられるのは、携帯することが難しく、保存もしにくいことです。

<煎じ薬のメリット>

煎じ薬は生薬と水のみで作られているため、余計なものが入っておらず、生薬本来の力を存分に発揮できる剤形です。 また原材料である生薬の品質を容易に確認できるという利点があります。 もう一つは個々の症状に合わせて生薬の種類や量を調整できる点です。(オーダーメイド処方)

エキス剤

<エキス剤のメリット>

エキス剤は、携帯しやすいこと、お湯に溶かして服用することができることがあります。

<エキス剤のデメリット>

煎じ薬や散剤に比べると香り成分が飛んでいることが多く、効き目が落ちると言われています。